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身体がバキバキ過ぎる。
無数の本が詰め込まれた本棚もその本棚が作る影もジャズを流すためのレコードも椅子も積み重ねられた漫画も黒いスタンドライトも二人掛けのソファも切り絵が重ねられた美術作品もくしゃくしゃに脱ぎ捨てられたシャツもこの部屋にある全てのものが美しいのに、自分だけは醜いままだった。
かつてあれほど抱いていた切実さが自分から失われていたことに半年前くらいに気づいてから、たしかにいろいろなことがおかしくなった。
今日はレポート以外何もしない、と決めた。
はま寿司でお寿司を食べる。美味しい。頼んだ半分くらいがえんがわかサーモンだった気がする。
とりあえずレポートを終えて、メールで提出はした。
普段は効いているクーラーが全く効いていなかったので、温度をめっちゃ下げて風向きもめっちゃ下げた。
今日は一日中星野源の解答者を聴いている。
阪神優勝おめでたい。もし関西にいてテレビがあればめちゃくちゃ喜んでいたはずなのに、関西にいなくてテレビもないとおめでたいなぁくらいの感情しか生まれない。そのことがすこし寂しい、友人の結婚の報告を聞くときと似ている。95%の喜びと5%の寂しさ。
web漫画を読む。丁寧で良い漫画だった。最近、無性に小説以外のコンテンツを自分で作れたら、と思うようになった。音楽であれ、漫画であれ、ゲームであれ、美術であれ、小説が届けるのに必要な時間より遥かに短い時間で他者の感情を動かすことができる。小説は読んでもらうのにとても時間がかかるし、この時代にはきっと冗長過ぎる。もちろん小説は好きだし、小説は時間がかかるからこそ良いとも言えるけれども。時間の兼ね合いで結局音楽も漫画もゲームも美術も一人では制作しないだろう。逆に小説一本で暮らせるようになったら、音楽や漫画の制作を始めるのかもしれない。