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空は青い。水平線に近づけば淡く、天上に近ければ濃い。

お盆が近いからかやや道が混んでいる。

高速道路のジャンクションのさまざまな道が立体的に交差している様は美しい。ただ、僕が運転者ならその複雑さで嫌いになっていただろう。

高速道路の道路と道路の繋ぎ目の段差で車がすこしだけ上下することで、自分は今高速道路に乗っているということを思い出す。

27歳、26歳、63歳、55歳が乗っている車で『可愛くてごめん』が流れてきて、やや笑う。『可愛くてごめん』を聴いても、そうですね、頑張ってください、となってしまう。可愛さといういずれ衰えるヒエラルキーなしには自己肯定できないという悲哀を感じてしまう。それで言えば、自分も同じ穴の狢かもしれないが。

体調が悪いのかまとまった睡眠がなかなか取れていないからか気圧が低いからなのか、ずっと微睡みが続いている。

ホテルから見える海に生える岩に波が絶え間なくぶつかり続ける。波はぶつかることで白波となっている。東映の映画が始まる前の映像をループで見ているようだ。波が浜にたどり着いた音も聞こえる。潮騒。

肉厚なエビフライを食べた。肉厚すぎてスーパーで売られているものと同じ海老という種類だという自信がなかった。

久々にチュパチャプスをダイソーで買う。3つで100円で、コーラ味が好きなのでコーラ味を探すが2つしか見つからず、残りはチュパチャプスの塔にしかなかった。その塔の内部へ指を伸ばす。

青は最も表情豊かな色だと感じる。海の近くに住みたい。